『母娘共に「治す」ことに熱心だった!』
娘のためにとお母さんも骨盤調整技術を学んで・・・
お母さんはそんな私の話を熱心に聞き、自分もやってみようという
気持ちになったのです。
「一度に全てをマスターしようと思っても無理だし、微妙な呼吸の難しい技もある。だからできるものからひとつずつ覚えていき、それを家に帰って智子ちゃんに施してあげればいいのですよ、かならず効果があります」それだけ凄い治療法なのです。そういう私の言葉にお母さんは頷き、技術を体得しようと必死な面持ちになったのでした。それからは、お母さんは私が智子4ちゃんを施術する時、その横に座って真剣な、そしてやさしい眼差しで見つめていました。それが毎日つづいた。最初のうちは、成果がよくわかり、こちらの定休日が入ると歩き方がまたもとのように悪くなるといい、毎日の通院を楽しみにしていたようです。
智子ちゃんは、その他にアトピー性皮膚炎があり、それに喘息持ちであった。足や手には、はっきりわかるほどのアトピー症状が出ていた。そして、時々気になる咳をすることもありました。毎日施術を楽しみに来ている新川さん母子であったが、10月12日、喘息の発作で休むと電話が入った。電話のむこうで、施術を受けられない残念な気持ちが話し声に表れていました。施術をつづけていると喘息も良くなると、次の治療の時に話をしましたら、本人もお母さんもうれしそうでした。12月に入り、今まで、腹ばいにするとお尻が持ち上がっていたのが、上がらなくなり、少しずつ成果があらわれてきました。足首、膝関節の方もずいぶん軟らかくなり、仰向けから楽に起きられるようになったと、当人は喜んでいた。そして、今まで足の外側をついて歩いていたのが、足全体がつけるようになったと、やはりうれしい報告を受けた。智子ちゃんはとにかく明るい子で、よくしゃべる。学校のこと、家庭のこと、なんでも話してくれました。
その後も喘息の発作で休むことが数回ありましたが、「大丈夫、かならず治るよ」と本人に話して、安心したようでした、アトピーの方も相変わらずで、特に冬はひどいということであった。施術しながら手首にバンド、大腿部にバンド、膝に、足首にと、家でもどんどんバンドを巻くようにと改めて指導しました。
平成12年3月。新川さん親子は毎日熱心に通院してくれました。智子ちゃんは最近、仰向けで寝られるようになった。以前より足をひきずらなくなったという。患者さんの少ない時に、お母さんに骨盤調整の指導をさせてもらいました。当人に実際にやってもらい、いろいろとアドバイスをしました。お母さんは一所懸命でした。10月。学校の合唱コンクールで歩いている姿が以前よりずいぶん良くなった(他の子と比べても)と、お母さんがおっしゃいました。ここのところまた喘息の発作で休むことが多く、そして治療から遠ざかると歩き方が悪くなってくるという。だが、ここが峠の胸突き八丁みたいなところで、そこを克服しなければ完治はないですよという私の言葉に、お母さんも頑張りどころとよく承知しているようでした。
そして、14年8月、喘息は完全に治った。実際には昨年の春から発作はおきておらず、咳も出ていない。アトピーの方もほとんど治っていて、以前のジクジクした跡が残っている程度であった。足の方は、これからも治療をつづけなければならないが、智子ちゃんの持ち前の明るさと、お母さんのやさしさで頑張っていきましょう。先日、治療所へ来た時、お母さんが、こう結んでくれました。「少しずつ良くなっているのがわかります。」と。「希望」が「確信」になったというのです。
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